ポイント
近年の辻牧場生産のGⅠ馬と言えばアカイイト。2021年のエリザベス女王杯優勝は記憶に新しいところです。本馬はそのアカイイトのいとこにあたります。祖母リーチトゥピースからは着実に勝ち馬が出ており、母リーチトゥブリスのポテンシャルも十分期待できます。父は初年度産駒からいきなりGⅠ馬を出したタワーオブロンドン。産駒の仕上がりも早く幸先の良いスタートを切っています。本馬は初仔で遅生まれということもあり、1歳春の時点では幼さが残りますが、少しずつ伸びも出て来て、トモが高いことからも今後変わってくる要素は十分あるでしょう。また、キビキビとした小気味よい歩様はバネがあり、俊敏性が感じられます。気性面でうるさいところはなく、コントロールは利くタイプ。芝を中心に、短距離からマイルくらいで軽快な走りを期待しています。
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エリザベス女王杯を勝ったアカイイトは、最後は520㎏級にまで成長しましたが、生まれた時はスラッとした綺麗な馬体をしていました。リーチトゥピースの系統は、線がきれいなタイプが多く、特にアカイイトの母ウアジェト産駒にその傾向は見られます。本馬にもその特徴がよく出ており、無駄肉がなく品があり、動きはとても軽いです。スプリンターの父を配したことで、血統的にも芝のマイルくらいまででスピードを活かした競馬が合っているのではと思います。